江戸時代の浮世絵師、歌川広重(うたがわひろしげ)の”平清盛怪異を見る図”を【SUN SURF/サンサーフ】がアロハシャツに表現した1枚です。
当時まだ広く知られていなかった遠近法のひとつ「透視図法」を積極的に取り入れ、肉眼で捉えた風景に近付ける画法を見につけたことで才能を開花させていきました。晩年の広重は自身の絵を「目の当たりに眺望した絵」と解説し、見えているものを作品の中でどれだけ現実として表現できるか、ということに執着していきました。
大胆な構図から作り出される彼の作品は、当時から欧米諸国でも高く評価されていました。
また、ヨーロッパから輸入した「ベロ藍」を用いた藍色の使い方は格別とされており、「ヒロシゲブルー」と呼ばれ人気となりました。
その独特な藍色や絵のタッチは印象派の画家たちにも多大な影響を与え、ジャポニズムの流れを生むきっかけになったと言われています。
今季、サンサーフでは広重が見ていたであろう作中の風景を想定し、その世界が一枚のシャツになった時どのような表現ができるか、という目標を立ててデザインを制作しました。
東海道五十三次をはじめ、大作を手掛けている印象の強い歌川広重。時には武将たちの逸話を作品に残すこともありましたが、数は少なく非常に貴重とされています。このシャツの題材とした”平清盛怪異を見る図”もそのひとつです。
都を福原(現在の神戸市周辺)に移した平清盛は、その後、悪夢に悩まされます。
ある時、振り積もった雪景色を眺めようと庭先に立つと、遠くの山並みから庭に植えられた松の木、燈籠までもが無数の骸骨で埋め尽くされ、こちらを見ていました。清盛も負けじと骸骨たちを睨み返すと、それらはあっという間に溶けて無くなった、という物語をアロハシャツに表現しています。
-------〈SUN SURF 2023年 カタログ〉より一部引用しています-------
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【SUN SURF(サンサーフ)】
アロハシャツの黄金期とされる1930年代から1950年代にかけて作られた、いわゆる「ヴィンテージ」と呼ばれるレーヨン製アロハシャツを中心に展開するブランド。
1970年代に誕生し、創業から資料として収集し続けた数千着にも及ぶヴィンテージのアロハシャツを分析。「アートを着る」と言ってもいいほどプリントのデザインが主役のアロハシャツにおいて、最大の特徴である鮮やかな発色と深みのある色合いを表現するため、抜染やオーバープリントといった当時の捺染手法を再現。いまや貴重で入手困難なヴィンテージアロハシャツの魅力をより多くの人々に楽しんでいただけるよう、サンサーフでは各部のディテールにこだわり、数多くの名作を現代に蘇らせている。
◆MATERIAL:レーヨンフジエット100% / 付属:白蝶貝ボタン
◆オーバープリント
◆生産国:日本
◆着用画像:163cm 59kg Mサイズ着用
※当店にて計測した値(外寸)になります。若干の誤差や個体差はご了承ください。
※モニターの発色の具合によって実際のものと色が異なる場合がございます。
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着丈(cm) |
身幅(cm) |
肩幅(cm) |
袖丈(cm) |
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M |
67.5 |
56.0 |
48.0 |
21.5 |
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L |
70.0 |
58.0 |
51.0 |
23.0 |
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