1960年代のリバーススタイルを再現するために【WAREHOUSE/ウエアハウス】が試行錯誤を繰り返したスウェット、〈485-LA〉です。
このスウェットシャツを手に取ってみると、まずはその「重さ」に驚くことでしょう。
スウェットの縮みを軽減する為に生地をヨコ使いした画期的なこのアスレチックスウェットは、サイドのパネル使いなどに目を取られがちですが、その特性は「糸」にあります。徹底した度詰めで編まれたその生地は、硬いが弾力性があり、重いがふわりとした柔らかさがあります。
そしてウエアハウスがこだわるのは生地の「目」です。
「生地の目が立つ」というのは、通常のスウェットでは、「タテ筋」だがこちらのリバーススタイルモデルでは「ヨコ筋」です。目を立たせるために、糸の番手はもちろん、度の詰め方など何度もその組み合わせを変えました。
そしてたどり着いたのがスウェットとしては珍しい「引きそろえ」なのです。通常はそれぞれ1本の糸を表、中、裏に組み合わせて編むスウェットでありますが、引きそろえにすることで度を詰めやすくなりました。
更に吊り編み機の特性により、生地の弾性を保ったまま硬く、表面の目を立たせることができるようになったのです。
歴史上、後発に採用されるシンカー編み機では、同じ糸の規格をもってしても硬くなりすぎてしまい、編み上がりの違いは歴然としているといいます。
出来上がった生地の「重さ」は染色の際、また縫製においても熟練の作業を要します。染色の際には通常よりも負荷がかかるうえに、縫製でも軽いニットウエアのようにはいきません。生地、染色、縫製、すべての工程においての協力による「バトンリレー」が、このリバーススタイルタイプのスウェットの「重み」なのです。
そして、このリバーススタイルモデルのオリジナルについても後述しておきます。
驚くべきことに「タタキタグ」と通称される’60年代のヴィンテージの生地の破れた部分を解析すると、「引きそろえ」の糸が露出していたというのです。
アスレチックウェアとして、牧歌的でありながらも妥協することなく開発を試みた先駆者の精神は、「限りなきディテールの追求」によってこそ発掘されるのです。
(WAREHOUSE 2022 FALL&WINTER CATALOGUE より抜粋)
◆MATERIAL:コットン100%(リバーススタイル専用吊り裏起毛) 未加工品
◆プリント:杢グレー(染込みプリント)・ネイビー(ひび割れプリント)
◆生産国:日本
◆着用画像
〈左・サイトウ:163cm 59kg Sサイズ着用
〈右・マツモト:173cm 70kg Lサイズ着用
「身幅・袖幅ともにゆったりと作られています。洗い後に縮んでも少し余裕がありそうです。」
※当店にて計測した値(外寸)になります。若干の誤差や個体差はご了承ください。
※モニターの発色の具合によって実際のものと色が異なる場合がございます。
※洗濯により縮みが生じます。
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着丈(cm) |
身幅(cm) |
肩幅(cm) |
袖丈(cm) |
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S |
64.5 |
54.0 |
41.0 |
67.0 |
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M |
66.0 |
58.0 |
44.0 |
68.5 |
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L |
68.0 |
60.5 |
46.0 |
70.0 |
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XL |
70.0 |
63.5 |
50.5 |
71.5 |
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